ジャッキー・マクリーンは、本当にジャジーなミュージシャンだと思う。
一聴しただけで彼だとわかるような、ものすごく個性的な音はもちろん
なんともいえない音程のアウト加減(行ってみりゃ、音程の悪さw)が
誰にもマネできない味わいを出している。
彼の魅力は、50年代のプレスティッジ時代のアルバムに刻まれているが
プレスティッジ第2作となった本作はその代表作。
内容的には荒削り的なところもあるけれど、逆にそれがマクリーン臭くて
いい味を出している。
冒頭の「センチメンタル・ジャーニー」を聴いて『なんて音程が悪いんだ! 』と思った人は
まだまだ彼の魅力に気づいていない証拠。
ゆったりとしたリズムに乗って、ちょっとどもりながら語るような演奏の中に独特の味わいが漂う。
「ホワイ・ワズ・アイ・ボーン? 」でも、ややフレーズがふらつくものの演奏の覇気が感じられる。
カルテット、クインテット、セクステットと、ワンホーンから徐々に人数が増えていくが
それだけ彼の演奏を楽しめる。
マクリーン・ジャズの見事なショーケースといった、初期作品の中では動かす事のできない傑作だ。
4,5 & 6/ジャッキー・マクリーン 視聴有
4,5&6 視聴有 ジャズアルバム紹介から転載
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